billboard

世相

平成23年 正月

  • 2011年01月

「ブラジル・ポルトアレグレ」
2016年開催のオリンピックは、ブラジルのリオデジャネイロでの開催と決まった。敗れた東京は残念ではあったが、地域性・国の発展度・開催回数を勘案すれば妥当な落ち着き先だった。2010sesou3city世界的債務国であったブラジルを、財政安定化策により純債権国に変貌させたのは、前大統領のカルドゾ氏と、現ルラ大統領である。そしてルラ大統領の任期満了にともなう大統領選挙で来年1月にはルセフ新大統領が誕生することとなった。技量未知数のこの女性大統領の当選には、国民が圧倒的に支持しているルラ大統領の推薦が大きい。人口は中国、インド、アメリカ、インドネシアに次ぐ世界第5位約2億弱。鉄鉱石・ボーキサイト・レアアースなどの豊富な自然資源に恵まれ、今後7%の経済発展を目指すと言う。2014年開催予定のサッカーワールドカップもその大きな起爆剤になるだろう。中国とインドに続くBRICs 3番目の有望株である。
大西洋側の東海岸を、リオデジャネイロからサンパウロを通りすぎ、クリチバを更に南下した海岸沿いにポルトアレグレという都市がある(写真)。

もうちょっと行くとアルゼンチンだ。日本ではほとんど知る人もいないが、ここで30年間にもわたり、30回も続けてセナフォー(SENAFOR)と呼ばれる国際鍛造会議が開催されている事が分かり、弊社は始めて参加した(写真)。

2010Senafor
SEはセミナー、NAはナショナル、FORはフォージングの略称ではあるが、主催者によると最近はインターナショナルになってきているとの事だ。
なぜサンパウロでは無く、知名度が低いポルトアレグレで開催されているのかと言うと、ここに金属産業が集積されており、大学や研究機関もあるからという事の様だ。実際、会議のオーガナイズは地元大学研究機関が主体となってやっている。

ポルトアレグレはリオデグランデ・ド・スル州の州都で人口約140万人。ポルトガル・スペイン・ドイツ・イタリア等の移民を中心にして発達したため、人口の8割以上が白人系である。市名にあるポルトという名称が示す通り、グアイバ川に面した港町で(写真)「陽気な港」という意味である。ドイツ人の移住を機に、農業・牧畜・工業が盛んとなり、ここに金属産業が集積されているのもドイツの影響が色濃いのが判る。一度倒産し現在再建中であるヴアリグブラジル航空の発祥の地でもあり、長くヴァリグのハブ空港であった経緯がある。

2010sesou2bay2010.10sesouSenafor-in-Bras2年前にサンパウロ市内で偶然つかまえた日系タクシードライバーの高橋君のメールアドレスに、誰か知り合いで通訳が出来ないか問い合わせしたところ、自分で良ければ喜んでやりたいというので、お願いし到着のサンパウロ空港で合流、国内線のチケットを買って空路2時間のポルトアレグレに移動した。翌日は参加登録と工業大学の研究室訪問のテクニカルビジット、小間の設営で終り、その次の日から技術発表の会議と展示となった。

地域がら、参加者はほとんどがブラジル人、一部に英語を話す人も居るがやはり圧倒的にポルトガル語である。会議の技術発表セッションでは英語の同時通訳があった。2日目の発表と合わせ、参加者は300人程度であった。出展はドイツ、イタリア、スペイン、地元ブラジルとアジア地区からは唯一の弊社(写真)。

会議の案内は全部ウェブサイト上で行われ、英語表示が無く申込も往生したが、幸い英語でメールを送るとすぐ回答を寄こしてくれ、ホテルの予約もすぐ手配してくれた。今回は事情が良くわからず、技術発表は参加しなかったが、会議終了時オーガナイザーから来年は是非との懇願で、次回は私がやらざるを得なくなりそうだ。

「大韓航空ブラジル線」
日本航空がサンパウロ線から9月で撤退し、今回は代替を検討せざるを得なくなったが、サンパウロと北米を結ぶルートに大韓航空が週3便飛ばしている事が判った。(世界中の航空路網と詳細な発着便はウエブサイト上で即座に検索出来るので本当に便利になった)ロサンゼルス経由である。ヨーロッパ回りも検討したが、今回は成田から一旦仁川に出て、仁川発の大韓フライトを選択した。韓国国内でチケットを買うと、日本の半額以下であるのもその選択の理由である。現在私の知る限りでは、航空チケットは韓国とタイは日本のおよそ半額で購入でき、もちろん私は常時タイと韓国へ帰る?復路チケットを持っている。
仁川にわざわざ出向き、仁川からさらに日本に帰国するのは時間のロスではあるが仕方がない。機内は圧倒的多数の韓国人ビジネスマン、ごく少数の欧米人、台湾と日本人、それに数で目立つ中国人である。ブラジルマーケットを見据えた韓国と中国の取り組みの証左だ。機内には日本語を話すキャビンアテンダントが大概一人は居て、大いに感心したものだ。もちろん韓国と日本間のフライトの必要性から勉強しているはずだが、はたして日本航空に韓国語を話せるキャビンアテンダントが何人居ることだろう。しかしながら食事の際に選択した韓国食のビビンバをかき混ぜながら、これがJALだったら和食なのにな、と寂しい思いもした。機材は新しく、座席は日本の航空会社よりずっと良くフライトは快適だったが、日本の国力の衰退を思い知らされた瞬間であった。

「ロス、ぼろぼろ空港・大韓スタッフ」
大韓航空サンパウロ便はロサンゼルスで給油の為にワンストップする。ロスの空港はもう30年ぶりの事だろうか、私が始めてアメリカに行った時にノースウエストの到着地だったので懐かしい気持ちがした。しかしその淡い郷愁はロス空港のあまりのおんぼろさにすぐに打ち消されるのである。
ボーディングブリッジ相互間のピッチが狭いという事で、飛行機は直接駐機場に着けないのである。牽引車で引き込んでもらい、出発の際は押し戻してもらう。出発に際してはいずこの空港も現在のところは同じパターンではあるが、到着時にもという事は大きなロス!だ。空港内ビルでは携帯電話の電波が入って来ない。搭乗口近くの外に近くならないと電話が使えない。空港ビル内ではインターネットが全く使えない。建物もボロボロ。アメリカの西海岸の窓口と言えばロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルとなるはずだが何ともおそまつな実情だ。
ところで、世界的スタンダードになぜ合わせないのか知らないが、通常国際線から国際線への乗り継ぎは建前上乗り継ぎ国に入国は不必要なのであるが(EU諸国は最初の到着時に入国審査を受け、乗り継いだ後の終着地の国では入国審査は無い)、なぜかアメリカは入国させるのである。何か安全上の問題からのはずであるが、これが何とも面倒なのである。
ニューヨークでは完全に入国させて外に出された。ロスでは入国審査を受けたあと税関検査を受ける事無く、また元の出国階に移動した。空港毎でシステムが違う。英語が不自由な人は大変な事であるが、さてここで大韓航空のロス地上係員に舌を巻く様なアジュマ(おばさん)が居たのである。韓国人アジュマである。英語のわからない中国人には中国語で、
韓国人には韓国語で、私には日本語で、もちろん英語も。日本の航空会社の係員にここまでやれる人が居るだろうか?「すごいですね!」と誉めたら「大変なのよー」と返してきたものだ。

「デリー・新空港ビル・羽田」
仁川国際空港には誰でも使える無料シャワー室がある事が始めて判った。タオルは2ドルで貸してくれる。大韓航空のラウンジには石鹸からローション、整髪料までそろった立派な無料シャワー室があるが、ブラジルの帰路、日本航空のラウンジにはシャワー室も無かったので空港管理の無料シャワーを使い長旅の後をさっぱりさせた。
いよいよインドデリーの玄関口、インディラガンジー国際空港の新しいターミナルビルがオープンした。仁川やタイのスワナプームほどの立派な空港である。近々地下鉄も接続されて市内への移動も便利になる。なにしろ有り難いのは国内線も同じターミナルビルに同居する事だ。エアーインディア、ジェットエアーとキングフィッシャーエアーの国内線大手三社がまもなく移動し、国内線と国際線は歩いて移動できるのである。乗り継ぎには過去大きな痛みを受けてきた悲惨な記憶があるので、これは本当に有り難い。大きくなった分歩く距離は長くなったものだが、「グッドエクササイズ!」と言ってやったら大笑いされた。
羽田に念願の国際線が本格的に戻ってきた。これも大変有り難い事だ。24時間空港では無い未完成成田からじゃんじゃん移してもらいたいものだ。成田第2滑走路の外側に大きく英語で書かれているあの「空港反対」の看板は何とかならないのだろうか?外国のお客様に対し、恥ずかしい。また成田空港内に取り残された2箇所の民家、あれも恥ずかしい。しかし、仁川やインドの新空港を見るにつけ、羽田の新国際線ターミナルビルは新しいが、いかにも小さく貧弱なのである。

「インド交通事情」
ヒンズー経の教えはモラルが高く、道徳面でも厳しいと見えて男女の交際とか生活面での規範に強い拘束がある様ではあるが、事、交通事情はまったく反対でモラルもへったくりも無い。そもそも路上には威勢の良い大型トラック、神風バス、四輪車、三輪車、二輪車、自転車、リクショー(人力タクシー)はもとより、神聖な牛が大都会の真ん中でも道路を闊歩するのであるから大変だ。ちょっと郊外に出ればそれに加えてロバの荷車、ラクダ、山羊・羊の大群・のろのろと集団で歩く水牛がその仲間に加わるのであるからたまったものではない。その結果車輌は路肩を走るのは許せるが、反対車線にも堂々と入り込み危険極まりない。幸運にも!珍しく踏切で列車の通過にさしかかろうものなら、普通ならば自分の走行車線に行儀良く並んで待つものが、反対車線を全部埋め尽くして横はいりするものだから、踏切が開いた際は、もう収拾がつかない状態になるのである。交差点でも車同士が頭をくっつけてにっちもさっちも動けなくなっている光景を良く見る。夜間警察が居なくなると赤信号で進行するのは通常で毎度の事で、一体この国民のモラリティーはどこにあるのかと唖然とするのである。

「すずめ」
雀の数が激減してるのだそうだ。そういえば最近我が家の周辺でも雀がほとんど見られなくなった。昔子供の頃、屋根に登り、屋根瓦の隙間に作られた雀の巣に生み付けられた小さな卵を見て、鶏卵と比べたあまりの小ささに驚きを覚えた記憶がある。だから屋根瓦が少なくなったのも原因の一つとは思う。子供の頃、東京の郊外には野鳥焼きと称して炉端で野鳥を焼いて食べるバンガロー風の店があり、私も何度か連れて行ってもらい、ウズラやツグミと共に雀も食べた事を良く覚えている。両腕両足を広げ頭までついた状態で三羽ほど串にささったものを自分で焼いて骨も一緒に丸ごと食べるのではあるが(もちろん羽や内蔵は除かれている)、美味しいという記憶はあまりない。

「1対1・3対1」
自己防御、1対1でやっていた時は勝てる見込みがあった様だが、警察がやってきてから3対1の圧倒的劣勢となり、最後は殺害されてしまった秋田県の弁護士には誠にお気の毒である。酢だこんにゃくだの懸命な警察本部の弁明も空々しく腹立たしい。当の警察官は相手を取り違えたという過失ではあろうが、業務上過失致死なのであろうか?アメリカで銃器所持が法律で認められているのは、自分の身は自分で守るという開拓時代当時からの長い伝統があるからだ。強盗にも、理不な性悪保安官に対しても自分の身は自分で守らなければならなかった。頼りにならない警察。日本もそろそろ武器を保有して自己防御する事が必要な時代に入りつつあるのだろうか。

「しつけ・教育・ペナルティー」
弊社に入社する新卒はほとんど工業高校か、普通高校卒である。まま定時制卒業の子供も採用している。中小企業であるがためそれしか方途が無く、入社後に躾をはじめとしたほとんどの教育を再度し直してやる必要がある。最近社員の構成はほぼ新人に入れ替わり、20年来の努力の成果が実りつつあるところである。バブルの最中など本当に求人は大変で当初は中卒を採用していたほどだが、その頃の教育訓練は聞くも涙で物語が書ける程である。それほど頑張ってもふいに出社して来なくなったりし、どれほど裏切られたことだろうか。
入社試験は面接がほとんどであるが、私は次の数点の質問で採用をほぼ決めている。
(1)
2種類の三角定規を出して来てそれぞれの角度と、それぞれの辺の比を問う。辺の比にはルートが出てくるから、それが実数に開けるか問う。
(2)
時の日本の総理大臣と、アメリカの大統領が誰か問う。
(3)アジア地区で知っている国の名前を挙げさせる。
(4)英語で自己紹介をさせる。

(1)については回答が出来ると次に、旋盤で角度削りをする時の角度の出し方などを質問する。これには三角関数で計算式を立てる必要がある。
最近三角定規の問題が解けない子供が多くなった。さらに昨年は日本の総理大臣が誰か知らない子供が来たのには呆然とした。あまりにちょくちょく変わるので覚えきれないというのだろうかも知れないが、学校教育に大きな問題があると見て居る。入社後、挨拶が満足に出来ない子供も多い。朝私の横を知らん顔して通り過ぎる若い社員があまりにも多いのにたまりかね、賞与の不支給を宣言した事があった。こちらが苦労して仕事を取ってきて、苦労の末に賞与を捻出しているのに、朝知らん顔もなかろうと腹を立てたのである。
遅刻の常習犯に対しては、やはり回数に応じて賞与の減額%を決めた。何度言っても繰り返す業務上の違反行為(特に安全対策上での約束)にも回数に応じて賞与の減額%を定めた。弊社では喫煙者は多く無いので滅多に無いが、たばこの吸い殻放置も。いわゆるペナルティーである。日本は行動規範が過去厳しかったので、ペナルティー認識が少なかった様に思える。シンガポールがあれほど美しくなったのは、当時の首相リークアンユーがペナルティーにより徹底的に中国系を多数とする自国民に躾を施したからである。何しろ日本の教育がダメになって来た。特に躾はまったくでたらめである。ペナルティーは科したく無いのが本音だがどうしようもなくなって来たのが実情のところなのである。学校で躾をうけずに会社に入ってくる。現在の小中高校の教育に大きな問題がある。

「絶好調韓国、感じる強さ」
ひんしゅくを買いそうで、大きな声では言えないが、現代自動車や起亜、三星の自動車が沢山売れると弊社も潤うのである。これらの自動車の中にはかならず弊社のプレスで製造した部品が組み込まれている。 現代自動車の販売が絶好調で弊社の客先も増産に次ぐ増産で休日も無い状況でてんてこ舞いをしている。時の政府の強さが影響しているという事も要因の一つではあるが、何しろ韓国は現在絶好調にあるという感じがする。人口がさほど多くなく自国のマーケットが小さいが故に韓国工業は輸出志向でないと生き残る事が出来ず、それが官民一致しての認識の上に、強力に実行に努力している様に見える。海外の主要機械展示会でも日本のジェトロに相当するコトラはナショナルゾーンを設営し無料小間を中小企業に提供している。韓国からの輸入実績の多い海外商社には、ご褒美に韓国内での展示会などに飛行機代、ホテル代持ちで招待し、その上で表彰までしてくれるのである。諸外国との輸出入無関税協定にも韓国は積極的で、日本製品との価格差が輸入税で出て来ており、日本製品は海外諸国では割高になり競争力を失いつつあるのである。もちろん韓国製品自体の品質とサービス体制が万全になったことが根本原因であるのは言うまでも無いが、ブラジルを見ても考えさせられるのではあるが、携帯電話、家電製品、自動車など海外マーケットの拡大は官民を挙げて強く推進している。原子力発電プラントなども大統領自らが先頭に立って受注活動をしている。ロスの大韓航空の地上係員のアジュマ、キャビンアテンダントの外国語への取り組みを見ても日本と比べると何かしら強さを感じるのである。

「両手足を捕まえられた中国、ロシア外交」
セルロイドと言っても若い人達には判らないかも知れないが、樹脂のはしりで戦後おもちゃや文房具などに多用されたが、火が容易につき危険な為使用される事は無くなった。やっかいな事に放置すると酸化して自然発火し、これによる火災も発生している。尖閣諸島はセルロイドと言っても良いか、もっとしっかりと対処しておけば良かったものを今になってはもう手遅れであるがまさに火がつき始めてしまった。政権交代直後の民主党にとって運が悪いと言えば言えるが、しかし最近のアメリカに対する失礼な対応が酸化を早めた事も否定できない。北方領土の問題も、やはり力のバランスが崩れて来たからだろう。いずれも資源輸入の面から日本政府は両手両足を捕まえられた状態で外交をしなければならないので、並みの政治力でも大変と思うが、昨今の日本の政治家の力では力量不足の感が否めないのである。  絶対に自分の非を認めないのは商売をしていればどこの国でも遭遇する決して珍しい事ではなく、海外進出をしている民間企業では常識中の常識だ。民間の方が先行して余程苦労を強いられている。 しかし、本件は「水と安全はタダ」と考える傾向がある日本国民に、防衛と外交のあり様を考えさせる強い契機になったはずだ。今以て国防に対して能天気な一部野党も存在するのではあるが、日本の軍備増強が今後議論されることになるはずだ。しかし日本の軍備増強は中国や韓国が強く警戒する事であり、まさに「藪をつついて蛇を出した」という結果になってしまったのではないだろうか。

「新華僑」
私もさすがにまだアフリカまでは足をのばしては居ないが、エジプトと南アフリカを除いた中央部のアフリカは最後のビジネス開拓地になるであろう。自動車産業という視点からすると、アラビア諸国はターゲットにはなりそうもない。インドでもブラジルでも中国の躍進進出が大きく目立ち労働者レベルの中国人も多数中短期滞在をしている様だ。アラビア、アフリカもそうであるという報道が多数なされている。 インドでは、マルチビザで長期滞在する中国人が問題となり、ビザの発給条件が厳しくなった。これら海外進出の中国人を、国策による新華僑のはしりと見る事は出来ないであろうか?

「落ち穂拾い」
おちぼひろいと読むが、今の若い連中には読み方も意味ももう判らないだろう。昔稲刈りをした後、こぼれ取り損ない田んぼにすこしづつ残っている小さな穂を丹念に拾い集めた事を言う。 広いインドの各地を転々としながら、ふと落ち穂拾いの様な事をしていると感じた。インド各都市を訪問した際、ついでに納入先の機械を見て回る事がくせになったが、行けば行ったで現場の作業者やメンテナンスマンがどっと集まってきてクレームの言い放題となる。ほとんどが些細な調整事や、前回教えてやった事の焼き直しなのであるが、たまに重大な異常を発見して感謝される事もある。もちろん無償の営業活動の一環だが、次のリピートを獲得するには非常に効果がある。客先の一つ一つを丹念丁寧に回って、さながら落ち穂拾いをするわけである。政府の無策、円高による空洞化の加速、近隣諸国との諸問題など近年まれに見る激しい向い風が日本のほお面を叩くのではあるが、民間企業は愚痴をこぼしていては何の解決にもならないのが常である。前に向うしかない。 本年も貴社の御検討をお祈り申し上げます。

2001-2003 copyright© 2009.2.24 榎本機工株式会社.