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リアーアクスル鍛造ライン発表 2009年6月

  • 2009年06月

1250new211215横方式からたてへ、リアーアクスルシャフト鍛造ライン新工法サーボ駆動
スクリュープレス全自動

ピックアップトラックなどのリアーアクスルシャフト(後部車軸)鍛造用に、サーボスクリュー全自動ラインを、たてアプセッター方式を用いる新方式にて開発を完了し、販売を開始した。(写真は1250tスクリュープレス)従来リアーアクスルシャフトの鍛造は国内では機械式横型アプセッターが使用され、4~5工程のトランスファーで加工されているが、素材が1m以上と長い為、材料の移動装置が複雑で高価、金型は2分割となり鍛造品にたて筋が出てしまう、型締装置が必要、金型費が高い、段取り時間が長い、機械装置が高額、保守が高額になるなどの諸問題があった。

今回開発されたラインは、局部加熱の高周波炉、アプセット素材を鍛造する150t~600tのサーボスクリュー式のたてアプセッター1~2台(能力と台数は、アクスルシャフト寸法により選定)、アプセット鍛造用1250~1600tのサーボ駆動スクリュープレス(PAT)または油圧スクリュープレスの構成で、マテハンは3~4台のNCロボットで行う全自動で、横型アプセッター方式のデメリットをほとんど解消し、製造コストを大きく引き下げる事が可能。サーボ駆動の為、プレスの保守費はほとんど無く、平成21年度から2年間初年度全額償却の特典付。

ピックアップトラックは、アジアでは現在タイで集中的に生産され同社製鍛造プレスによる全自動ラインはすでに数ラインが稼働し実証が完了した。
リアーアクスルシャフトは国内でも多数製造されているが、設備は老朽化した機械式横アプセッターが多く、これらの更新に対し年間1~2ラインの受注を目指すとしている。
油圧スクリュープレスは静圧方式で、1250tはすでに稼働実績があり、直径400ミリの建機用特大サイズのアクスルシャフトも鍛造が可能。
アクスルシャフト以外の軸アプセット鍛造についても、サーボ駆動スクリューたてアプセッターは最近導入実績が増加しており、装置価格、金型費、自動化、メンテコスト共に安価で国内の機械式アプセッターの更新に最も適したプレスとしている。
価格は、素材50ミリ、直径180~220ミリ、全長1メートルのアプセット対応で、加熱炉、アプセッター、油圧スクリュープレス、ロボットを全部含めて約4億円。

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